自転車の処分費用の相場は?7つの方法別の料金目安を徹底解説!

若い世代を中心にクルマ離れが進み、自転車を利用する人が増えています。しかし、自転車の利用者が増えれば「自転車の処分に困る人」も当然増えるものです。
- 粗大ごみに出せるのか?
- 出すとしたらいくらかかるのか?
- 業者に任せるのとどちらが良いのか?
上記のような疑問を持っている方も多いでしょう。この記事では上記の疑問への答えも含め「自転車の処分費用」について、詳しく解説していきます。自転車の処分を検討している方には、きっと参考にしていただけるでしょう。
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自転車の処分費用・7つの方法別の相場
自転車の処分方法は、主に7つあります。その方法ごとに費用の相場をまとめると、下記のようになります。
粗大ごみに出す | 300円~800円程度 |
---|---|
解体して金属・埋立ごみに出す | 150円程度 |
買い替え(下取りに出す) | 無料~2000円 |
回収業者 | 500円~9000円程度 |
友人・知人に譲る | 無料 |
クリーンセンターに持ち込み | 無料 |
譲ります・あげます掲示板 | 無料 |
以下、それぞれの方法と費用相場について、詳しく説明していきます。
粗大ごみに出す…300円~800円程度
自転車は多くの自治体で粗大ごみとして収集しています。後で説明する「石川県能美市・川北町」のように、回収不可という自治体もありますが、これは例外的なものです。
ほとんどの市区町村は粗大ごみとして回収しており、その費用は300円~800円となります。
「不燃ごみ」に出せる自治体も
例外的に、富山県の富山市など「燃やせないごみ」に出せる自治体もあります。その場合は、処分費用はほぼ無料となります。
「分解して出す」という条件なら袋の手数料がかかりますが、富山市などは分解も不要です。その場合は「袋代すら不要」となります。
このような自治体もありますが、例外的なケースです。基本的には粗大ごみとしての処分費用は「300円~800円」と考えて下さい。詳しくは「粗大ごみ」の段落で解説しています。
解体して金属・埋立ごみに出す…150円程度
自転車を解体する技術があれば、細かくパーツごとに分けて、金属ごみや埋め立てごみ(不燃ごみ)に出す方法もあります。ただ、自治体によっては「明らかに自転車を解体したとわかる場合はダメ」ということもあります。自転車のようなゴミを「産業廃棄物」として分類している自治体です。
基本的にはそのような自治体は例外で、多くは「分解すれば普通に捨てられる」ものです。しかし、ごみ処理のルールは自治体ごとに千差万別となっています。自転車をバラして捨てる場合は、事前に自治体にルールを確認するようにしてください。
買い替え(下取りに出す)…無料~2000円
家具や家電製品と同じく、自転車でも「新品を買うと、古い自転車を引き取ってもらえる」というサービスがあります。たとえばイオンの自転車専門店「イオンバイク」は「1台購入につき、1台無料で引き取り」というサービスを提供しています。
この購入は「ネットで注文し、店舗で受け渡す」というパターンでもOKです(もちろん、両方店舗でも可能です)。
その他、サイクルベースあさひなどの大手サイクルショップも、同様のサービスを提供しています。
無料でなく有料のことも
大手は無料が多いのですが、「1000円や2000円など、有料で下取りする」というサイクルショップもあります。「そもそも下取り・引取りをしていない」というショップもあることを考えれば、有料とはいえ格安なら悪い条件ではありません。
「新品を購入する」という条件つきになりますが、買い換えを検討している方は、この方法で処分するのもいいでしょう。
回収業者…500円~9000円程度
不用品回収業者に依頼する場合、大量に処分するなら500円から、1台だけで処分するなら9000円前後からとなります。
「9000円」の方については、1平方メートルなどの条件で「自転車以外のもの」もまとめて処分できます。詳しくは下の段落をご覧ください。
なお、不用品回収業者の選び方については、下の記事で詳しく解説しています。
友人・知人に譲る…無料
友達や知り合い、あるいは家族や親戚、近所の人などに譲る方法もあります。これは相手にとって迷惑でなく、喜んでもらえるようなら一番いい方法でしょう。
相手は自転車を購入する費用を節約でき、あなたは処分の費用や手間を節約でき、さらに両者の関係も深くなります。いわば一石三鳥の方法です。
相手が断りやすいように持ちかける
ただ「自転車を誰かからもらった」という話はあまり聞きません。子供用の自転車ならよくあるので、子供用ならいいでしょう。
しかし、大人用だと「サイズが違う」「デザインの好みが違う」「知り合いの中古というだけで何となく嫌だ」「置き場所がない」など、さまざまな理由で「歓迎されない」こともあります。
そして、大人の「あるある」ですが、「本当はいやだけど、立場上断れない」ということもあるものです。このため、もし誰かに譲る場合は「相手が本当にほしいときだけもらえるような話し方」で持ちかけるようにしましょう。
クリーンセンターに持ち込み…無料
「粗大ごみの日まで待てない」というときは、自らクリーンセンター(処分場)に持ち込むこともできます。この場合の費用はほとんど無料です。
中には、冒頭で紹介した石川県能美市のように「粗大ごみとしての収集がなく、すべてクリーンセンターへの持ち込み」というパターンもあります。特に地方ではこのような自治体もいくつかあるようです。
郊外だと逆に楽な場合も
クリーンセンターは大抵、郊外や山間部などにあります。このため、いわゆる「田舎」に住んでいる方だと、逆に有利ということもあるでしょう。
もちろん、持ち運ぶ労力が一番小さいのは「普通の粗大ごみ」です。しかし、自分で持ち込む場合、下の作業を省略できます。
- 自治体に事前に連絡する
- 粗大ごみシールを買う
このため、近場にクリーンセンターがあって自動車で運べる人なら「自分で持ち込んだ方が楽」ということもあるのです。特に「収集日まで待たなくていい」というのがメリットといえるでしょう。
譲ります・あげます掲示板…無料
画像引用元:ジモティー公式サイト
これは、専門店には「クラシファイドサービス」と呼ばれるものです。有名所では「ジモティー」などがあります。
この方法なら無料で処分できますが、下のようなデメリットもあり、注意が必要です。
- 自分の住所が相手にバレる(引取りに来てもらう場合)
- 住所を教えなくても、電話番号・メールアドレスなどが漏れる
対策としては「捨てアドを使う」「電話番号も住所も教えない」となります。そして、引き取りに来てもらう場所は、自宅の近所の公園などにしましょう。駐車場を使う方もいますが、駐車場は本来私有地なので、このような取引にはあまり使うべきではありません。
市区町村の広報誌もあるが…
ジモティーのようなネットのサービスだけでなく、市区町村が発行する「広報○○」などの広報誌にも「譲ります・もらいます・あげます」という欄があるものです。これを使う方法もあるでしょう。
ただ、言うまでもなく若年層はほとんど見ないものです。そのため、「これだけで貰い手を探す」というのは、少々効率が悪いでしょう。もらい手を探すのであれば、ジモティーなどのサービスも併用して使うべきといえます。
回収業者の自転車処分費用の相場
不用品回収業者に自転車の処分を依頼する場合の費用は、台数によって異なります。基本的には「他のものを一緒にまとめて処分する」ときにおすすめの選択肢です。
「どのようなときに不用品回収業者を利用するべきか」は、業者のメリット・デメリットを理解していただくと、判断しやすくなるでしょう。業者を利用するメリット・デメリットは、下の記事を参考にしていただけたらと思います。
1台だけ処分する場合
1台だけの場合「9000円前後」が目安となります。たとえば弊社なら8800円からの「ショートパック」というサービスが該当します。
「高い」と思われてしまうかもしれませんが、下のような諸経費をすべて計算すると「赤字が出ないギリギリの金額」なのです。
- スタッフの往復にかかる人件費
- ガソリン代
- 車両のメンテナンス費用
- 引き取った後の処分費用
- 受付にかかる事務スタッフの人件費
こうして見ると「9000円前後は妥当」とご理解いただけるでしょう。ただ、やはり「自転車1台の処分で9000円前後は高い」と感じる方が多いかと思います。
他の不用品と一緒にご依頼いただくのがおすすめ
不用品回収業者は、基本的に「多数の不用品をまとめて任せる」ときに適している選択肢です。自転車以外にも処分したいものがたくさんあるときには、個別に粗大ごみに出すより安く、手間もかかりません。節約できる時間や労力を考えると、大きなメリットがあるでしょう。
このため、自転車の処分で不用品回収業者をご利用いただくときは「他の不用品も一緒にまかせていただく」ことをおすすめします(もちろん、1台だけでも歓迎でございます)。
状態が良ければ無料や格安になることも
上のように書いたものの、状態がよくリサイクルに出せる自転車であれば、無料や1000円・2000円程度の格安料金で回収できることもあります。この点は実際に自転車を見て査定させていただくことになりますので、事前にお問い合わせいただけたらと思います。
複数まとめて処分する場合
何らかの理由で「自転車を大量に処分したい」という場合もあるでしょう。その場合は、台数ごとに下のような費用が相場となります。
合計台数 | 1台あたりの金額 |
---|---|
1~9台 | 2000円 |
10~19台 | 1500円 |
20~29台 | 1000円 |
30台以上 | 500円 |
数だけでなく、たとえば「定期処分なら安くなる」ということもあります。これは定期的に処分する台数にもよりますが、たとえば1台あたり500円など、安い料金になります。
やり方(引取り方法)
不用品回収業者に依頼する場合のやり方(自転車の引き取り方法)は、下の2通りになります。
- 当日立ち会っていただく
- 玄関前・アパートの自転車置場などに置いていただく
要は「立ち会いがあるか、ないか」です。後者の方法だと、時間を合わせる必要がないため、忙しい方でも利用しやすくなります(日付だけは調整する必要があります)。
この2つの方法は、支払いのやり方にも影響します。この点を次の段落で説明します。
支払方法
お支払いの方法は業者によって異なりますが、下のようなパターンがあります。
- 当日手渡し(現金)
- 銀行振込
- クレジットカード決済
特に「玄関前やマンションの自転車置場に置いておいて、立ち会いなしで引き取る」というスタイルの場合、銀行振込やクレジットカード払いとなります。最近はクレジットカードに対応している業者も増えており、ごく一部は電子マネーも利用可能です。
弊社エコアールの場合
弊社エコアールでも、下のクレジットカードでのお支払いに対応しております。
- VISA
- MasterCard
- JCB
- AMEX(アメリカン・エキスプレス)
このため、たとえば「2万5000円の軽トラパックを使いたいけど、手持ちのお金がない…」という時なども、安心してご利用いただけます。もちろん「お金はあるけど銀行振込や手渡しは手間。クレジットカードで瞬時に支払いたい」という方にも便利です。
こうしてクレジットカードで決済し、当日立ち会いなしのスタイルで回収させていただく場合、自転車の処分にかかる手間はほぼゼロとなります。必要な手間は「お申込み」と「当日、自転車を玄関前などに置くだけ」です。
このパターンが使えるかどうかは回収場所にもよりますが、このパターンだと特に「業者に依頼するのが圧倒的に楽」と感じていただけるかと思います。
悪質業者には注意!
どんな業界でも同じですが、不用品回収の世界でもいわゆる悪徳業者・違法業者は存在します。特に、街中をトラックでアナウンスしながら巡回している廃品回収車に、そのパターンが多いものです(もちろん、大部分は良心的な業者です)。
こうした業者とのトラブルや注意点については、下の記事を参考にしていただけたらと思います。
粗大ごみに出す場合の処理手数料
自治体の粗大ごみに出す場合の費用(処理手数料)は、一例をあげると下のような金額になります。
無料 | 富山市 |
---|---|
360円 | 船橋市 |
500円 | 横浜市・川崎市 |
370円・750円 | 千葉市 |
400円・800円 | 新宿区 |
まとめると「無料~800円」となります。少々驚くかもしれませんが、富山市のように「普通のごみに出せるので無料」という自治体もあるのです。
以下、それぞれの例を詳しく解説していきます。
無料…富山市
富山県の富山市では、自転車は粗大ごみでなく「燃やせないごみ」という分類になります。月2回と、比較的高い頻度で収集場に出すことが可能です。
自転車も含め、下のようなものは「整理して集積場に出してください」と記載されています。
- 自転車
- スチール机
- 小型家電製品
- 椅子
その他、これに類するものは概ね「燃やせないごみ」になると考えてください。粗大ごみでなく燃やせないごみなので、処分費用はかかりません。
※参考…燃やせないごみ(富山市)
360円…船橋市
千葉県の船橋市では、自転車の処分費用は下のようなルールになっています。
- 車輪が3輪までの物(一輪車を含む)…360円
- 電動補助機付き…720円
つまり、普通の自転車はすべて360円ということです。大人用でも子供用でも共通します。「電動補助がついている場合のみ、720円」ということです。
後述する横浜市や川崎市、千葉市や新宿区などと比べるとかなり安い費用設定だといえます。
※参考…粗大ごみ処理手数料一覧(船橋市)
500円…横浜市・川崎市
神奈川県の横浜市・川崎市では粗大ごみとして「500円」で回収しています。横浜市では、市が指定する郵便局・コンビニ・金融機関でシールを購入し、貼り付けて収集日に出します。
たとえばコンビニの場合、下記のようにほぼすべての店舗が対応しています。
- セブンイレブン
- ファミリーマート
- ローソン
- サークルKサンクス
- ミニストップ
- デイリーヤマザキ
- スリーエフ
- 生活彩家
- ポプラ
- スリーエイト
終盤の4社のようなややマイナーなコンビニでも対応しているので「コンビニならどこでもOK」と考えてください。その他「コミュニティストア」でも取り扱っています。
川崎市
川崎市では「最長辺が50cm以上~180cm未満のもの」というルールで、500円で粗大ごみを回収しています。自転車も含めて、下のような例が公式サイトであげられています。
- 自転車
- カーペット
- 扇風機
- テーブル
- 布団
- マットレス
- 棚
電化製品から木製家具、布団のような布類まで「何でもあり」です。「基本的にサイズのみで決めている」と考えるとわかりやすいでしょう。
「一番長い辺」で決めるので、自転車だと「前輪から後輪の長さ」になります。もちろん、折りたたみ自転車なら長さが変わり、料金が変わる可能性があるものです。
川崎市も「解体や折りたたむことにより処理手数料が異なることがあります」と書いています。このため、折りたたみ自転車なら「安くなる可能性がある」と考えてください。
※参考…粗大ごみ処理手数料(川崎市)
370円・750円…千葉市
千葉県の千葉市では、自転車のサイズによって下記のように料金が分かれています。
- 14インチ以下…370円
- 14インチ超……750円
14インチは完全に「幼児用」のものです。幼児用自転車は14インチ~18インチなので、5才児が乗るレベルのサイズになったら、もう14インチ以上の方に含まれると思ってください(この辺の年齢の成長速度は個人差が大きいため、あくまで目安です)。
※参考…粗大ごみ処理手数料一覧(千葉市)
400円・800円…新宿区
東京都の新宿区では、下記のように2種類の料金に分かれています。
- 16インチ未満…400円
- 16インチ以上…800円
先ほどの千葉市と違い、もう少し大きいサイズまで「400円」と安くなります。16インチは「幼児用の中間サイズ」なので、幼児でも少々体が大きい子になると、もう800円の方に入ります。
(それほど大きな金額ではないので、特に問題ないとは思いますが)
自転車の種類別・処分料金の目安
自転車にもさまざまな種類があります。例えば粗大ごみに出す場合、東京都の新宿区では自転車の種類ごとに、下のような処分費用となっています。
自転車(16インチ未満) | 400円 |
---|---|
自転車(16インチ以上) | 800円 |
自転車(電動アシスト式) | 1200円 |
自転車の車輪(2輪1組まで) | 400円 |
自転車かご | 400円 |
一輪車・三輪車 | 400円 |
以下、他の都道府県や市区町村も含めて、自転車の種類ごとの処分のやり方、料金の目安を解説していきます。
三輪車
子供用の三輪車は「小型の自転車」として扱われます。粗大ごみとして処分する場合の費用は、自治体ごとに下のようになります(一部の例として紹介します)。
- 富山市…無料
- 船橋市…360円
- 千葉市…370円
- 新宿区…400円
- 横浜市…500円
- 川崎市…500円
千葉市・新宿区はそれぞれ「幼稚園児が乗るレベルの自転車」から高い料金(千葉市は750円、新宿区は800円)になります。しかし、三輪車なら安い料金で370円・400円ということです。
その他の自治体はサイズに関係なく「三輪車も自転車もすべて上記の料金」です。
不用品回収業者に依頼する場合
これは「三輪車だけ」で依頼する方はまずいないでしょう。そのため「他のもの」と一緒に依頼していただくことになります。
その場合の費用は、8800円が目安となります。メインの目的が三輪車の処分であれば、最小のパック料金になるためです。
子供用自転車
子供用自転車は、粗大ごみでは「14インチ~16インチ」が、料金の変わる境目となります。このサイズに乗っているのは一般的には「三歳児~幼稚園児・保育園児」です。
つまり、小学生からの自転車は「子供用」には入らないといえます。もちろん、成長には個人差があるのでおおよその目安ですが、サイズとしては「14インチ~16インチが境目」と理解して下さい。
(例えば、千葉市では14インチ・新宿区では16インチが境目です)
それぞれの料金は、子ども用とされれば400円程度、大人用に含まれたら800円程度となります。
子供用自転車は譲りやすい
他の自転車との違いとして、子供用自転車は「人に譲りやすい」という特徴があります。理由は下の通りです。
- すぐに大きくなるので不要になる
- 子どもは外見にこだわらない
- 転ぶことが多く、どうせ汚れる
- 大人用と違って、お下がりを使っている人が多い
上の3つは合理的な理由で、4つ目は「精神的な理由」です。日本では「合理的でも、皆がやっていないことは恥ずかしい」という風潮があります。しかし、子供用自転車のお下がりについては「みんな使っている」ので恥ずかしくないわけです。
このため、「あげます・もらいます」などの掲示板でももらい手が見つかりやすいですし、近所の方や親戚などでも、もらい手を探しやすいものです。この点は、他の種類の自転車では見られない特徴といえるでしょう。
折りたたみ自転車
折りたたみ自転車も、粗大ごみとしての費用は、基本的に「普通の自転車と同じ」となります。しかし「折りたたむことで料金が安くなる」という特徴があります。
すべての自治体がそうというわけではありませんが、例えば神奈川県川崎市などは、公式ページでそう明記しています。「折りたたむことで処理手数料が異なることがあります」と記載されているのです。
回収業者に依頼する場合も安くなる
これは不用品回収業者に依頼する場合も同じです。回収業者も「1平方メートルまで」「軽トラ1台分まで」という風に、面積や容積によって不用品の処分費用を決めています。
折りたたむことで当然有利になるので、折りたたみ自転車の処分費用は、普通の自転車より安くなることが多いわけです。
まれに「重量制」の業者もあるが…
まれに、サイズではなく重さで料金を決める「従量制・重量制」の業者も存在します。もちろん、これも合理的な回収ルールの1つで、容積や面積で決めるルールと同様、正しいものです。
ただ、この場合は「折りたたんでも重さが変わらない」ため「折りたたみ自転車でも、普通の自転車と同じ料金」になります。この点のみ注意してください。
電動自転車
電動補助機付き自転車(電動自転車)は、粗大ごみに出す場合、自治体ごとに下のような料金となります(一例を紹介します)。
- 船橋市…720円
- 新宿区…1200円
- 中野区…1200円
「自転車はすべて500円」としている自治体でも、電動補助機がつくと料金が変わる可能性が高くなります。一種の「家電製品」に近いものだからです。
そのため、そうした自治体でも電動自転車を粗大ごみに出す場合は、事前に問い合わせるようにしてください。基本的に粗大ごみは「出す前に事前連絡をする」ので、そのときに「電動補助機がついていないか?」と確認されるはずです。
そこで多くの人は気づくので特に問題はないかと思いますが、一応「電動補助機がついていたら、普通の自転車の枠に含まれない可能性が高い」と考えて下さい。
「複数枚のシールを貼る」ことがある
これは東京都中野区などの例ですが、粗大ごみシールを「複数枚貼って出す」パターンがあります。箇条書きで説明すると、下記の通りです。
- 200円・300円の2種類のシールが売られている
- 電動自転車は「1200円」である
- そのため、「300円×4枚」を貼って出す
つまり、シールが200円・300円しかないからといって「高くても300円で粗大ごみを出せる」というわけではないのです。これは東京都など一部の自治体の独特のルールなので、引っ越した直後の方などは、戸惑うかもしれません。
「粗大ごみ受け付けセンター」のHPで確認を
画像引用元:粗大ごみ受け付けセンター
中野区も含め、東京23区と下の4つの市は「粗大ごみ受付センター」のホームページで、料金を詳しく確認できます。
- 西東京市
- 武蔵野市
- 三鷹市
- 調布市
電動自転車なら上の画像の通り「300円×4枚」となっています。こうして事前に確認してから処理券を買いにいけば間違いもなく安心です。
(なお、200円はA券・300円はB券といいます)
一輪車
一輪車も三輪車と同様、ほとんどの市区町村で「自転車と同じ料金」になります。もしくは「小型自転車」という扱いです。
処分費用の中に「一輪車」という項目が明記されている自治体だと、船橋市は「360円」、新宿区は「400円」となります。明記されていない横浜市などは「500円」なので、大体「300円~500円程度」と考えるといいでしょう。
一輪車は解体しやすい
一輪車の特徴として「普通の自転車より解体しやすい」ということがあげられます。
- 構造がシンプルである
- 各パーツのサイズも小さい
このような理由から「解体して普通のごみに出しやすい」ということですね。もちろん普通のゴミといっても主に金属ごみ・埋め立てごみとなります。
ただ、ボディ部分については「金属を切断する」など、少々特殊な作業が必要になります。ペダルなどは比較的簡単にゴミに出せるでしょうが、ボディー部分はやはり難しいでしょう。
粗大ごみに出すのでなければ、基本的には他の不用品と一緒に、回収業者に依頼していただくのがいいかと思います。
作業用一輪車の場合
農業用や土木工事用の一輪車の場合、粗大ごみとしての処理手数料は大きく変わります。言うまでもなく「サイズが大きい」ためです。
こうした作業用の一輪車は「ねこぐるま(猫車)」と呼ばれます。ねこぐるまについては、回収していない自治体も多いので注意が必要です。
石川県能美市・川北町の場合
石川県の能美市川北町では、一輪車の回収ルールを下のように設定しています。
- 一輪車(スポーツ用)…粗大ごみ(美化センターに持ち込み)
- 一輪車(ねこぐるま)…粗大ごみ(美化センターに持ち込み)
- 一輪車(ねこぐるま)のタイヤ…燃えないごみ
このように「美化センターに自分で持ち込む」のであれば、処分できます。しかし「通常の回収には来てくれない」ということです。
※参考…ゴミの分別一覧(能美市消防本部)
「ねこぐるまはともかく、スポーツ用の一輪車でも、普通の粗大ごみで収集してくれないのか?」と少々意外に思うかもしれません。おそらく収集できないようです。下の公式ページで「市で収集しないごみは、各自で能美市美化センターに持ち込んでください」と書かれています。
※参考…粗大ごみの出し方(石川県能美市)
そして、先ほどのPDFに「美化センターに持ち込み」と書かれていたということは「市では収集しない」ということでしょう(能美市の中でも川北町だけ別なのかもしれません)。
このように、猫車については処分のルールが少々厳しくなるので注意してください。
自転車は売却して処分することもできる
自転車は自分で費用を出して処分する(捨てる)だけでなく、売却していくらかの代金を受け取ることもできます。ここではそれらの方法について解説していきます。
リサイクルショップ
定番の売却方法はリサイクルショップに売ることです。自転車の特徴としては、ハードオフなどの家電系のリサイクルショップは、自転車をほとんど扱っていないということ。
店舗によっては、ハマーなどのブランド価値のある自転車なら扱っていることもあります。また、三輪車など小さいものであれば、状態が良ければ買い取るということもあるようです。
ただ、基本的にはハードオフでの買い取りはないと見ていいでしょう。「何でもあり」の、個人店のリサイクルショップや、全国チェーンでも生活創庫などの店舗に持ち込むのがおすすめです。
ネットオークション
ヤフオクなどで、インターネットのオークションに出す方法もあります。ただ、自転車は発送が難しいため、オークションで売るには適していないともいえます。
- 折りたたみ自転車である
- 解体して送れる(購入者が組み立てる)
上記の2つの条件に該当すれば、発送もしやすくなります。この条件であれば、オークションでの出品も利益を出しやすいでしょう(2つ目の条件については、自らが解体する技術も必要です)。
その他には「ブランド価値の高い自転車」の出品も利益を出せます。これなら「多少送料がかかってもほしい」という落札者が多いためです。
ただ、その場合もリサイクルショップや自転車専門店に持ち込む方が楽なことが多く、基本的にはそちらをおすすめします。
フリマアプリ
これも広義ではネットオークションに入りますが、いわゆるメルカリなどのアプリです。従来のネットオークションと違い、アプリのみで全て完結するというのが特徴です。
- 撮影
- 情報の入力
- 決済の確認
これらすべての作業が、スマホやタブレットだけでできるわけです。クロネコヤマトや佐川急便のIDを持っていれば、発送の依頼もそのままスマホでできます(当日の立ち会いが必要です)。
このように、利便性ではフリマアプリが非常に有利といえます。ただ、ネットオークション同様「送料を考えると、利益が出ないことが多い」という点には注意が必要です。
それでも「自分で売る経験をしてみたい」という方にはおすすめといえるでしょう。
まとめ
自転車の処分費用は、粗大ごみに出すのであれば、それほど高くないものです。しかし、「指定場所まで持っていくのが面倒」「当日出かけていて自宅にいない」「事前に連絡するのが負担」という方も多いでしょう。
また、文中にも書いた通り「他にも処分したいものがある」というケースも多いかと思います。これらのケースでは不用品回収業者をご依頼いただくのがベストの選択肢です。
弊社エコアールでは、自転車の処分も含め、あらゆる不用品の回収で「業界最安値保証」を宣言しております。どのパック料金でも、他社より1円でも高ければ値引きのご相談が可能です。
他社と比較するためのお見積りも歓迎しております。お見積りは完全無料で、電話・メールの両方で受付しておりますので、まずはお気軽にご質問・ご相談くださいませ。