引っ越しの不用品をゴミ処分業者へ依頼するタイミングとメリット
引っ越しで「まだ使えるけどいらない物がたくさん出てきた…」「近くのゴミ処分業者へ回収依頼してもいいのかな?」と、不用品の処分方法について悩んでいる人もいらっしゃるのではないでしょうか。
引っ越しで出た不用品の種類は幅広く、種類によって分別するなど適切な方法で処分しなければなりません。
ゴミ処分業者は電話一本で来てくれるので便利ですが、引き取ってもらう不用品によっては違法行為となるケースもあります。しかし、リサイクルショップへ持ちこんだり、人へ譲ったりするのに時間をかけてしまっては引っ越し日まで間に合いません。
そこでこちらでは、引っ越しで出た不用品を処分する方法、ゴミ処分業者を利用するタイミングやメリットをご紹介させていただきます。どうぞ最後までご覧ください。
引っ越しで出た不用品を処分する6つの方法
引っ越しの荷物は人によって量や種類も異なります。衣類だったり、おもちゃだったり…せっかく新しい生活をスタートさせるのだから、不用なものは引っ越しをきっかけに処分しませんか。
こちらでは、引っ越しで出た不用品の処分方法を6つご紹介しましょう。
リサイクルショップで買い取ってもらおう!
リサイクルショップは本やCD、衣類など生活に必要なアイテムを買い取ってくれます。
ただし、使えるもののみと決まっているので、壊れていたり汚れが酷かったりするものは買い取ってもらえません。
汚れを落としたり、衣類は洗濯してアイロンをかけておいたりと見た目をキレイにしておくと買い取り査定額がアップするのでおすすめです。
レアなアイテムならオークションがおすすめ!
フィギュアやレアなコレクションアイテムなどは、リサイクルショップへ持ち込むと「まとめて査定」されるケースがあります。せっかくコツコツと集めたアイテムだからこそ、価値のわかる人に渡したいと思う人も多いのではないでしょうか。
ネットオークションなら価値のわかる人が納得する価格をつけてくれます。
しかし、メリットばかりではありません。オークションでは写真のみで商品をアピールします。そのため、売買成立後に落札者からクレームが来るなど、トラブルに発展する可能性も高いのです。
また、落札されたら商品を梱包して発送するなど、梱包材の購入や出荷などの手間がかかります。
オークションを利用するときは、このような注意点をふまえてご活用ください。
友人や家族にゆずる
1人暮らしでも荷造りしていると結構な量になります。そんなときは、友人に引っ越し準備を手伝ってもらいながら、不用品を持ち帰ってもらう方法がおすすめです。
友人へ手伝いを依頼できない場合は、兄弟や親がもらってくれないか聞いてみましょう。転勤などファミリーで引っ越しする場合、不用になった子供用品は貰い手が多いものです。
大型家具など個人で持ち運びが困難なときは、トラックを借りたり、運送業者に依頼したりするのもよいでしょう。
粗大ゴミは自治体へ回収してもらう
一般的なゴミなら、通常のゴミ回収日に出しても構いませんが、粗大ゴミなら自治体への確認が必要です。
ゴミの分別ルールや回収日は自治体によって異なるため、ゴミの回収日が引っ越し日より後になってしまうと、退去後も不用品が残ったままとなり近隣住民に迷惑をかけてしまいます。
自治体が管理するゴミ処分場へ持ち込む方法もありますが、不用品を運搬するための車が用意できなかったり、重くて一人では無理だったりすることもあるでしょう。
また、自治体へ依頼すればなんでも回収してくれるわけではありません。不用品の中に家電がある場合、家電リサイクル法に則った処分が必要なのです。家電リサイクル法に基づいた処分は自治体ではできないので、対象家電の回収は依頼できません。
ゴミ回収を依頼するなら、事前にお住まいの自治体へ確認しておくと安心でしょう。
引っ越し業者に引き取ってもらう
引っ越し業者の中には、不用品の買い取りや引き取りをオプションサービスで承っているところもあります。
引っ越し当日に引き取ってもらえるので手間もかかりませんが、ほとんど有料オプションになっています。
荷造りや準備に手間をかけたくない、新居への入居を急いでいる人へおすすめの方法です。
ゴミ処分業者(不用品回収業者)へ依頼する
不用品の処分をとにかく急いでいる!いろんな不用品があるけど処分に時間はかけたくないなら、ゴミ処分業者(不用品回収業者)がおすすめです。
不用品やゴミを回収して処分することがお仕事なので、家の壁や柱など内装を傷つけることなく、迅速・丁寧に不用品を運び出します。ゴミ回収業者への依頼は、事前に回収日を指定することができます。お仕事やお休みなどあなたの都合に合わせて、回収日をご依頼ください。
引っ越しでよく出る不用品ってどんなものがあるの?
引っ越しで出た不用品…一般的にはどのようなものがあるのか気になりませんか。単身者とファミリー世帯の引っ越しでは、出てくる不用品が少し異なります。
単身者の引っ越しで出た不用品は、1位:洗濯機・2位:冷蔵庫・3位:ベッドになります。この3つのアイテム、よく家電量販店やモールなどで「新生活応援セール」で売り出されているのを目にされた人も多いのではないでしょうか。
新生活のアイテムこそ新しいもので!という意気込みから、引っ越しをきっかけに古い家電を処分して買い替える人も多いのでしょう。
ファミリー世帯の引っ越しでは、1位:タンス・2位:食器棚・3位:エアコンとなっています。
単身者とはまったく異なるアイテムになっているのがわかりますね。これら3つに共通しているのは、ファミリーで使用するということです。
エアコンは引っ越しによる輸送で故障するケースもありますし、時代とともに省エネ機能など性能も高くなっています。
また取外しや取付けにかかる費用が高く、こうした費用もふくめて故障リスクの高い輸送をするより、買い替えを選ぶ人が多いのです。
引っ越しで家電を処分するなら「家電リサイクル法」について知ろう
引っ越しで出た不用品は、ゴミの分別ルールに基づいて処分しなければなりません。しかし、滅多に処分しない家電の正しい処分方法をご存知でしょうか。
家電の処分を検討しているなら知ってほしい「家電リサイクル法」についてご紹介しましょう。
「家電リサイクル法」の対象家電ってどんなものがあるの?
家電リサイクル法はエアコン・冷蔵庫・テレビ・洗濯機の家電4品目を対象にしています。
これら家電4品目には再利用できる資源が多く使われていて、資源をリサイクルすることで限りある資源を無駄なく使うことを目的としています。
家電リサイクル法が施行される前は、処分方法に定めはありませんでした。しかし、家電を回収した業者の不法投棄や不適正な処理など、環境汚染が大きな問題となったのです。家電リサイクル法の施行によって、家電の処分は「一般廃棄物収集運搬業許可」を持ったゴミ処分業者(不用品回収業者)でなければ回収することができなくなりました。
小型家電も家電リサイクル法の対象
2013年4月からパソコンや携帯電話、デジタルカメラなどを対象にした「小型家電リサイクル法」がスタートしました。
これまでは電池を抜いたり、コードを切断したりして不燃ごみで処分されていた人も多くいらっしゃると思いますが、小型家電にも貴重な資源が多く使われています。
携帯電話は携帯電話会社で回収をしているので、不用品の中に昔使っていた携帯電話があれば、お近くの携帯電話会社へ持っていきましょう。
カメラやゲーム機、電動シェーバーなどの生活小型家電は、お住まいの自治体へお問い合わせしていただくことで小型家電回収ボックスの設置場所を教えてくれます。まだスタートしたばかりで回収ボックスを設置していない自治体もありますので、小型家電を処分するときはお住まいの自治体へお尋ねください。
家電の処分方法と必要なリサイクル料金はいくら?
小型家電は軽いので持ち運べますが、大型家電でもある家電4品目は個人で処分するのは大変です。
自宅のポストに「不用品ならなんでも回収します!」というチラシに載っているゴミ処分業者は、電話すれば引き取りにきてくれると書いていることも多くあります。
すごく魅力的ですが、こうした甘い言葉やメリットばかりをアピールしてくる業者には注意しなければなりません。
不用品として家電を処分できるのは、上記でもお伝えしたように「一般廃棄物収集運搬業許可」を持った業者のみとなっています。
また、家電リサイクル法に基づいた処分ではリサイクル料金が決まっているため、無料で回収している業者は違法行為をしていることになるのです。
不用な家電は購入または買い替えをする家電量販店に引き取ってもらいましょう。家電量販店によっては回収をしてくれるところもあります。
その際は「家電リサイクル券」に必要事項を記入してリサイクル料金をお支払いください。
家電量販店など指定引取場所へお持ち込みいただけないときは、許可を持っているゴミ処分業者へ回収をご依頼ください。
その際、リサイクル料金のお支払いは郵便局にある振込用紙をご利用いただくと便利です。
スムーズな引っ越しは段取りが命!ゴミ処分業者へ依頼するタイミング
引っ越しで大切なのは段取りになります。引っ越し日までに荷物の梱包や不用品の処分を済ませておかなければいけません。
そのためにもスピーディーな荷造りと適切なタイミングで各業者へ依頼することが大切です。まず、引っ越しが決まったら、不動産会社へ引っ越し日(退居日)を伝えましょう。
一般的に荷造りにかかる時間は6日間といわれています。
しかし、荷造りには段ボールやビニールテープなど梱包アイテムが必要です。梱包アイテムをお持ちでなければ購入しなければなりません。
こうした準備期間も含めて、1週間くらいあればトラブルが起きてもゆとりをもって対応できます。
しかし、これは1週間連続して休みを取った場合の所要日数なので、お仕事で忙しい場合はむずかしいでしょう。
そのため、不用品などゴミの分別をしながら荷造りをする場合、荷造りを始めなければならないのは引っ越し日の2週間前がおすすめです。
2週間で荷造りから不用品の処分まで、一つ一つチェックしながら段取りよく進めていきましょう。
ゴミ処分業者へ依頼するメリット
引っ越しでゴミ処分業者へ依頼すれば、家財道具や家電も処分できるので便利なんです。しかし、ゴミ処分業者を活用するメリットはこれだけではありません。
不用品の処分は引っ越しで運ぶ荷物の減少につながります。そのため、少ない荷物であることから引っ越し費用が抑えられるのです。
安くなったことで引っ越し資金にゆとりができたら、新しく生活を始める新居の生活アイテムの購入費用に充てることもできます。
では、引っ越しで出た不用品をゴミ処分業者に依頼するメリットをくわしくご紹介しましょう。
引っ越し費用が安くなる
引っ越しでは引っ越し業者へ支払う料金だけでなく、退居時の原状回復や新居での敷金・礼金などたくさんの費用がかかります。
上記でもお伝えしたように、オークションやリサイクルショップを活用すれば売ったお金を引っ越し費用に充てることもできますが、納得のいく価格で売るためには手間や時間が必要です。
手間や時間もかけずに引っ越し費用を抑えたいなら、ぜひゴミ処分業者(不用品回収業者)へご依頼ください。
新居にマッチした家具や家電を購入して気分も一新!
手間や時間をかけずに不用品が処分できたら、浮いた費用は新生活で必要なアイテム購入費用に充てましょう。
部屋の印象を決める面積の大きなカーテンやラグは、入居時に必要な人も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめなのがネットショップでの購入です。
浮いた費用で新生活に必要なアイテムをネットショップで購入して、引っ越し先へ発送してもらえば、引っ越しで運ぶ荷物が増えることもありません。配送日を入居日に指定すれば、お好みのカーテンやラグで新生活をスタートできます。
まとめ
引っ越しで出た不用品の処分方法、ゴミ処分業者を利用するタイミングや得られるメリットをご紹介しました。
さまざまな種類がある不用品の中に家電がある場合、家電リサイクル法に基づいた処分が大切であることもおわかりいただけたのではないでしょうか。
ゴミ処分業者の中でも法に基づいた適正な処分ができるのは、「一般廃棄物収集運搬業許可」を持っている業者だけです。引っ越しで出た不用品の処分だけでなく、普段の生活で出た不用品もゴミ処分業者へどうぞお任せください。
手間や時間をかけずに処分できるだけでなく、荷物が減ることで抑えられた引っ越し費用は新生活の準備に役立てられますよ。