行政(市区町村)の処分は一番安い?行政で粗大ゴミを処分する5つのデメリット

引っ越しや改築、模様替えで不要になった「粗大ごみ」を処分しようとする時に、どうすれば良いか迷いますよね。頭をよぎるのは、処分費用と処分にかかる手間と時間ではないでしょうか?どのように処分をすれば金銭的に安くできるか、手間をかけずに処分できる方法は何か?と悩むことでしょう。そのような「お悩み」を解決できる方法や役に立つ情報を、ここに提供いたします。

粗大ごみの処分方法についておさらい

粗大ごみの処分方法には、

  1. 行政(市区町村)の処分場に持ち込む
  2. インターネットオークションで販売する
  3. リサイクルショップに引き取ってもらう
  4. 不用品回収業者に任せる

というように、大まかに分けると4種類あります。知人友人に引き取ってもらうという手段もありますが、特定の粗大ごみ以外は処分ができません。

しかしインターネットオークションでは限られたものは処分できますが、すべての処分は不可能です。またリサイクルショップに販売できるものも限られます。そういう意味で不用品処分は2つの方法しかありません。行政の処分場を利用する、もしくは不用品回収業者に任せる、この2者択一となります。

行政(市区町村)の処分は一番安い?

市区町村が運営する粗大ごみ処分場は、粗大ごみを持ち込むことにより「やすい単価」で処理を引き受けてくれます。通常粗大ごみ1個につき300円や500円という単価設定になっています。見かけ上「安い!」と誰もが思うでしょう。しかし「持ち込み」するためには手間やお金がかかることを忘れていないでしょうか?

また時間と日にちに余裕があれば「引き取り」に来てくれますが、単価は高くなりますし、1週間に一回とか引き取り回数が制限され、また引き取ってくれる粗大ごみの個数制限があります。(例えば1回の引き取りで5点以内)処分する粗大ごみの個数が少ないならば、それでもいいでしょうが、引っ越しなどで大量の粗大ごみが出る場合は適当な処分方法とは言えません。行政を活用して行う粗大ごみの処分には、以下に述べる5つのデメリットがあります。

デメリットその① 持ち込める時間に制限がある

通常は9時~12時(12時から13時は昼食休憩で受け付けてくれません)、および13時~16時半という自治体がほとんどです。当然土曜日曜や祝日はお役所が休みであるため疎だいごみの処分場もお休みです。

仕事をしている人は、処分場が受け付けてくれる時間帯には働いていますよね?夜間や土曜日曜に粗大ごみを持ち込もうとしても、処分場は閉まっています。処分場の稼働時間と、処分したい人の都合良い時間が全く違っているのです。

デメリットその② 持ち込むための運搬手段を確保しなければならない

粗大ごみ処分場まで大型の粗大ごみを持ち込むためには車が必要です。普通の家庭では乗用車を1台保有しているとしても、大型の粗大ごみなら普通乗用車には積載できません、小型のトラックなどをリースして運ばなければなりません。

2トン程度の小型トラックをリースしても6時間程度で1万円はかかるでしょう。予想している以上のお金がかかります。さらに6時間程度で運び込める粗大ごみの量なら良いのですが、大型のたんすや布団、食器棚やベッドなど15点ほどあれば6時間では無理です。

また粗大ごみの処分場は街の中心部にはなく、たいてい郊外や山の中腹にあることが多いので、運搬にも時間がかかります。家と処分場を何回も往復するのは大変ですし、時間がかかるということは「お金がかかる」と言い換えることができます。

デメリットその③ 粗大ごみを運ぶ人手がかかる

ある程度の粗大ごみを処分場まで運ぶためには最低2人は必要です。1人では無理でしょう。運よく友人や親せきが手伝ってくれたとしても、それ相当のお礼をしなければなりません。(人と人との付き合い上の礼儀です)

また1日で終わればいいのですが、それ以上かかれば、場合によっては食事を出すことも考えなければなりません。これらの費用が馬鹿にはなりません。1人1日手伝ってもらえば1万円はかかるでしょう。

デメリットその④ 家電リサイクル法に指定された粗大ごみは処分できない

冷蔵庫やテレビ、洗濯機、エアコンなど家電リサイクル法で定められて粗大ごみは業デイで引き取ってくれません。これらのごみは別途処分する必要があります。処分にかかる費用は法律で定められています。

家電リサイクル対象品を自分で処分するためには、まず郵便局に行き「処分費用」を支払い領収書(支払い済証)を家電リサイクル処分場に持ち込みます。家電リサイクル処分場から引き取りに来ることはありませんので必ず持ち込みが必要です。

またご想像の通り、大型の冷蔵庫や洗濯機などは自己所有の乗用車で運ぶことは不可能であり、小型トラックなどを借りなければ持ち込めません。郵便局にいきリサイクル処分場まで持ち込むには時間とお金がかかります。

具体的に試算してみましょう。S社製のエアコン1台、液晶テレビ32型を1台、大型冷蔵庫1台、洗濯機1台を処分する場合、リサイクル料金は順番に(972円+2、916円+4、644円+2、484円)で合計11、016円となり、また軽トラックのリース代が1万円、処分に半日かかるとすると人件費が5千円としで合計ざっと、2万6千円になります。

デメリットその⑤ 処分する時間がない場合は利用できない

突然の転勤など短期間(例えば1週間程度)で粗大ごみを処分しなければならない場合は、行政のサービスを利用することは困難です。土曜や日曜、あるいは夜間に処分場に持ち込めません。

緊急の転勤が決まれば、まず業務の引継ぎなどが中心となり、とても粗大ごみの処分、ましてや市町村の処分場まで待ちこむ余裕はありません。このように緊急を要する粗大ごみ処分のときには市町村の処分場を活用するのは不可能と言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?
もし粗大ごみに足があり自分で処分場まで行ってくれれば、有難いのですが現実問題として、粗大ごみに足はありません。
市町村の粗大ごみ処分場を利用するには、処分場まで運び込む手間がかかり、またトラックなどの運搬手段や、サポートしてくれる人が必要なのです。そういう費用を合算しますと、行政の粗大ごみ処分は高くつきそうですよね。処分する時間のない時には、まよわず専門業者に任せるのが一番です。

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